こんにちは。
毒親育ちの梅野いより(@umeno_iyori)です。
30年苦しめられた新興宗教を脱会したお話をします。
この宗教は私が生後1カ月の時、親が勝手に入会させました。
“この宗教を辞めたら不幸になる”
小さい頃からそう洗脳された私は、辞めるのが怖くて熱心に続けてきました。
この宗教をしたら幸せになれる、とか教祖様(とりあえずこういう言い方をします)を崇めた事はありません。
ただ、辞めたら不幸になる。親からそう言い聞かされてきた私に、宗教を抜ける勇気がなかったんです。
もう何もかも麻痺していたんでしょう。
自分の気持ちを押し殺して親の言う通りにする。
それが当たり前になっていたんです。
我慢したり、自分が傷つく事に慣れていたんだと思います。
親のせいで嫌な思いをするなんて当たり前だと思っていました。
「自分さえ我慢すればいい」と。
幼い頃から
— 梅野いより@毒親と絶縁済ブロガー (@umeno_iyori) April 30, 2020
「いよりは◯◯(宗教)をしてるんだから」と、禁止された物がある。
占い、ホラー系のテレビ番組、神社お寺、小学校の時に流行ったおみくじ鉛筆みたいなのもダメ。
今では 何でも好きにする。
それが凄く楽しい。#毒親 #毒家族 #アダルトチルドレン #教育虐待 #機能不全家族
そんな私に転機が訪れたのは30歳の時。
引っ越しをしたんです。(一人暮らし)
その引っ越しも宗教のメンバーの非常識さに呆れ、離れたい気持ちからでした。
引っ越しをすると、引っ越し先の組織に移るまでの期間、籍が宙ぶらりんになるんです。
なので、今まで週3~5回参加していた集会もなし。メンバーの方と会う事もありませんでした。
初めての長期休暇。
そうなれば、宗教を客観的に見る事が出来て「何かおかしくないか?」とすぐに疑問を持ちました。
宗教団体から絶対禁止されていたネット検索を恐る恐るしてみました。
出るわ、出るわ…
私と同じような悩みを抱え、沢山嫌な思いを経験し、悩みぬいた末に書いたであろうブログも沢山見つけました。
決して面白半分の誹謗中傷ではありませんでした。
そんなブログを読み漁り、
こんなに悩んでる人がいるんだ…自分だけじゃなかった。自分は正常だったんだ。
そう思いました。
そして宗教を脱会した方に直接連絡を取り、電話で話をさせてもらいました。
10人くらいは、したと思います。
どんどん自分の中の疑問が確信に変わり、私はこの宗教を手放す事にしたんです。
まず、拝む対象のモノ(こういう言い方をさせてもらいます)をネットに書いてある通り、宗教団体に送りました。
名前は書かずに。
ただ、父親にバレるのが怖くて脱会は出来ませんでした。
大人になっても父親が怖くて。
なので、籍はまだある状態でした。
でも集会も行かない。引っ越し先の新しい組織のメンバーにも会わず、私の生活から宗教は無くなりました。
すると、何でも自分の頭で考える事が出来、ずっと幸せだと感じるように。
今考えるとそれが普通なんですよね。
これが一人暮らしの時の話。
その後結婚し、何年も前から決めていた“親との絶縁“をする事にしました。
(⇩結婚するまでは絶縁しないと決めていました)
そうなれば、もう宗教団体から籍を抜いても構わないと思い、脱会届を出しました。
“この宗教を辞めたら不幸になる”
その言葉に怯えて30年どれだけ嫌な思いをしたでしょう。
洗脳され、どれだけ自分を蔑ろにしたでしょう。
この宗教のせいで、彼氏に振られた事もある。友達に嫌われた事もある。
理不尽でしかなかった。
不幸になる…なんて、これ以上何があるんだ。
そして脱会を決めた時に強くこう思ったんです。
“不幸になるよりも、不幸になると怯えて生きる方がしんどい”
交通事故に遭うんじゃないだろうか、そう思って何十年も怯えるなら1度交通事故に遭った方がマシだ。
結局、恐怖で縛られていただけだ。
その方が宗教側の都合が良いから。
もう何も怖くない。
そこまで覚悟出来てました。
脱会は意外とあっさり出来ました。
脱会届を出しただけなので、ちゃんと籍を抜けているのかは疑問ですが…(でも、調べる限りこの方法しかない)
脱会届には一人暮らしの時の住所を書いたので今の住所は知られていません。
連絡が来た事もないです。
父親に
「いより(私)が仕事を辞めても、怒らない。でも宗教だけは許さない。」
そう言われた事があります。
(仕事辞めてもバッチリ怒鳴られましたけど…)
父親の中でこの宗教は、何よりも大事。
人生の軸だったのだと思います。
父親はどうしてここまで宗教にのめり込んだのでしょう?
父自身は、母の影響で大人になってから入会しています。
母との思い出だったのでしょうか?
今では分かりません。
父親にはメールで脱会を伝え、返事は返ってきませんでした。
その後絶縁状を出したので、一度も会ってません。
こうやって少しずつ、親に埋め込まれた毒の芽を抜いていったんです。