こんにちは。
毒親育ちの梅野いより(@umeno_iyori)です。
私は教育虐待ともう一つ、宗教の強要を受けて育ちました。
生後一カ月で、ある新興宗教に入会。
30歳で脱会するまで、活動をしていました。
今回は、脱会を親に報告した時の話をします。
何よりも宗教が一番の両親でした。
私が産まれた時、その宗教の教祖様に名付けをお願いしたそうです。
母が亡くなった後も、父は宗教一筋でした。
「どうして宗教をしているのに、母は若くして亡くなったのか」そんな疑問なんて持つ事もなく、宗教に没頭しました。
「もし、いよりが会社を辞めてきても怒らない。
もし離婚をしても怒らない。
でも、宗教をやめるのだけは許さない。」
昔、そう言われた事があります。
(まぁ会社を辞めたらバッチリ怒られましたけどね、笑。
過干渉な父親。実際は宗教以外の事もしっかり干渉してきました。)
とにかく
「この宗教を手放すのだけは許さない」
これが口癖でした。
「この宗教は世界一。
この宗教なしで幸せになれる訳がない。
何を手放しても、この宗教だけは死ぬまで手放すな。」
そう言われました。
毒親に強要された新興宗教では
— 梅野いより@blog*/毒親育ち (@umeno_iyori) January 1, 2021
初詣が禁止だった。
(寺・神社など、その宗教以外の建物に行くのがダメ)
30歳まで、一度も初詣に行ったことがなかった。#毒親 #毒家族 #アダルトチルドレン #機能不全家族 #過干渉 #教育虐待 #文化的虐待
そんな私が脱会。
幼少期から「この宗教から離れたら不幸になる。亡くなった人もいる」そう洗脳された私は、不幸になるのが怖くて活動していました。
でも色んなきっかけで宗教から離れ、結婚後に正式に脱会届を出しました。
いつかバレる。
きっと父親の元に連絡がいく。
脱会した事を内緒には出来ない。
昔から父が怖くて、私は言いなりでした。
大人になってからも、父から着信があるだけで心臓がバクバクしました。
そんな恐ろしい父親に、報告しなければいけない。
しかも父が何よりも大事だと思っている宗教を脱会した、と。
電話の方が良いだろう。
でも私にはそんな勇気が出ませんでした。
メールをする事にしました。
文章を考え、打ちました。
その時、私は気付いたのです。
自分の気持ちなんて書く気になれないのだと。
冷静に考えると、自分の気持ちなんて今まで聞いてもらった事ない。
私は、全部父の言う事に従うだけの人形でした。
今更、宗教を脱会した私の気持ちなんて・・・向こうも興味がないだろう。
私の気持ちなんて一度も気にした事なんてないだろう。
こちらも分かってもらおうとも思わなかったのです。
メールは
「〇〇(宗教)を脱会しました。
私の気持ちは分かってもらえないと思うけど、自分で決めた事に後悔はありません。」
ただ報告するだけの簡素な文章でした。
これが、私と父親の築いてきた関係そのものでした。
あとは送信ボタンを押すだけ。
でも出来ない・・・
怖い・・・
父がこのメールを読んだ瞬間、電話がかかってくるんじゃないか。
家に怒鳴り込んでくるんじゃないか。
体の震えが止まりませんでした。
送信するまで凄い時間がかかったと思います。
黙っておく事も出来たかもしれない。
でも私はもう終わらせたかったのです。
親に報告するまでが、私の試練だったから。
勇気を出して、送信しました。
すぐに既読が付きました。
心臓はドキドキしたまま・・・
「やはり黙っておいた方が良かったか・・・」
そう思いながら返事を待ちましたが、意外と返事はありませんでした。
怒りのあまり、返事をしなかったのか。
呆れられてしまったのか。
父の気持ちは分かりません。
ただ父にとって、何よりもショックな出来事だったでしょう。
結局、それから父には一度も会っていません。
その後1年間の疎遠期間を経て、翌年に絶縁状を出す事になります。